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2019年4月29日 (月)

皮膚病雑記帳No.224

  • チャート式皮膚疾患の漢方治療

 

 3月5日に東洋医学出版社から共著『チャート式皮膚疾患の漢方治療』が出版されました。漢方をよく使っている9名の皮膚科医によって書かれています。私はアトピー性皮膚炎、老人性皮膚瘙痒症を担当しました。数年前に鳥取大学に赴任されていた時にお世話になった柳原茂人先生は帯状疱疹の漢方治療を担当されています。アトピー性皮膚炎の方は数年前に東洋医学出版社の雑誌『漢方と診療』に掲載されたもので、老人性皮膚瘙痒症のほうは今回の出版のため、新たに執筆しました。

 アトピー性皮膚炎の漢方治療のポイントは皮疹だけを診ずに体の中を診て治療することです。チャート式では標治(皮膚に表れて症状を改善すること)、本治(体質を改善すること)に処方される漢方薬を夏場、冬場にわけてチャート式に分けて記載しました。西洋医学のポイントで攻める治療ではなく、患者さんそれぞれに応じたきめ細やかな治療ができるように書きました。標治では夏場では消風散、白虎加人参湯、越婢加朮湯など、冬場では温清飲、十味敗毒湯、当帰飲子などを処方し、本治では夏、冬かかわらず、気虚では補中益気湯、瘀血(血の巡りが悪い状態)では桂枝茯苓丸、脾虚では小建中湯などを処方します。

 老人性皮膚瘙痒症では標治では当帰飲子、温清飲などを処方しますが、標治のみではなくやはり本治の処方が重要で、腎虚では八味地黄丸、瘀血では桂枝茯苓丸、脾虚では真武湯を処方します。

 詳しくはぜひ医学書店で『チャート式皮膚疾患の漢方治療』を手に取って見ていただければ幸いです。

 

2019.4.29記載

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