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2019年3月30日 (土)

皮膚病雑記帳No.223

●花粉症の漢方治療

 今年のスギ花粉の飛散量は例年よりかなり多いようで、アレルギー性鼻炎以外でスギ花粉による顔面の皮膚炎で来られる患者さんがかなり多いようです。

 また皮膚科を標榜していますが、毎年スギ花粉の飛散期になると治療薬を求めて患者さんが来られ、アレルギー性鼻炎を抗アレルギー剤と漢方薬で治療しています。

 アレルギー性鼻炎に処方する漢方薬としては、小青竜湯、葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯などがあります。小青竜湯はファーストチョイスの漢方薬です。冷えた時に、くしゃみや鼻水などの症状が悪化する場合に有効です。葛根湯加川芎辛夷は実証タイプで鼻閉を伴い、辛夷清肺湯は虚証タイプで鼻閉を伴う場合、荊芥連翹湯、清上防風湯などは体が温まって症状が悪化する場合に有効です。抗アレルギー剤だけでもかなり有効ですが、多種類の抗アレルギーがあっても効きが良いか悪いか、眠気が生じやすいかそうでないかが処方の目安になるだけで、漢方薬のようにきめ細やかな治療はできません。

 皮膚科でも花粉症の治療が可能なのは、漢方薬を使っていると、辛夷清肺湯を頚部の皮膚炎に対して、荊芥連翹湯、清上防風湯などはニキビにも処方しているので、花粉症にも応用できるからだと思います。これも漢方薬の魅力の一つです。

2019.3.30記載

 

 

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