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2019年2月28日 (木)

皮膚病雑記帳No.222

●体の表面にも表と裏がある

 

 これまで表と裏というタイトルで2回ほどこのブログに書きました。東洋医学では表裏(ひょうり)という考えがあり、表は体の表面を示し、裏は体の中を示します。表だけの治療では病気が難治になればなるほど良くなりません。

 ところで体の表面にも表と裏があります。顔面、頚部、胸背部、腰や四肢の外側は表になり、腹部や四肢の内側は裏側になります。四足の動物、例えば牛や馬、犬や猫を思い浮かべてみれば、太陽があたる顔、背中、四肢の外側が表、太陽があたらない腹部や四肢の内側が裏に相当するのでわかりやすいと思います。お風呂で洗髪後に頭をドライアーで乾かしている時、表の部位は熱く感じますが、裏の部位はあまり感じないので表裏の部位を確認できます。

 昨年の5月には経絡(けいらく)のことを書きました。経絡とは人体の気、血、津液(水)が運行する際の通路で、正常な気、血、津液(水)だけでなく、病邪もまた経絡を通って侵入、伝播して臓腑を侵略します。太陽があたる表が陽経、太陽があたらない裏が陰経に相当します。この陽経、陰経を意識した処方の選択が表と裏の治療に重要になります。

前回のブログで登場した甘麦大棗湯は心の陰経に働くので上肢の内側(肘窩側)の皮疹に奏効します。ただ下肢の内側(膝窩側)にもある程度効いているのは漢方のアバウトなところかもしれません。これからは四肢の外側に効く表の処方を見つけたいと思います。

 

2019.2.28記載

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