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2018年4月28日 (土)

皮膚病雑記帳No.212

攻めることと守ること、パート2

 2年前の3月のブログに『攻めることと守ること』というタイトルで、攻める漢方薬と守る漢方薬について書きました。今回はその処方の使い方について説明したいと思います。

 
漢方薬には大雑把に分けて攻める薬と守る薬があります。前回のブログにも登場した花輪壽彦先生(北里研究所所長)はテキスト『漢方診療のレッスン』で、「攻める治療」は「瀉」(取り除く意味)の治療を言い瀉剤を用い、「守る治療」は「補」(抗病力を鼓舞する意味)の治療を言い、補剤を用いるとされています。

 攻める薬と守る薬の使い方ですが、花輪先生は、瀉剤を用いて補剤を用いるのは、「つっかい棒」を取り除き、体力を補う、どちらかといえば外科的両方を優先するやりかたで、補剤を用いて瀉剤を用いるのは、体力を十分補ってから、悪いものを取り除く、どちらかというと内科的な方法であると言われています。そして治療の実際では、こじれた病態になると単純な処方の出し方ではうまくいかない場合が多い。そこで処方の性格をよく知って、コンビネーション治療によって錯綜した病態を修復しなければならなくなると書かれています。

 私の場合は最初から瀉剤と補剤の両方を使う2剤併用療法をすることが多いです。どちらが効いたか分からないという指摘もあるかもしれませんが、瀉剤は体の表面に効き、補剤は体の裏に効くイメージを持っているので、同時に使うことは問題ないと思っています。また最初から瀉剤と補剤の両方を使うことで、症状の改善が早いように感じています。

2018.4.28記載

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