« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2017年5月30日 (火)

皮膚病雑記帳No.201

●構成生薬の比率

 皮膚疾患に対して2種類の外用薬を混ぜて処方することがあります。その際、混ぜる薬の割合が重要で、知識、経験で割合を決めています。例えば水虫で炎症をおこしている場合には抗真菌剤を主体に少し炎症を抑えるステロイド剤を混ぜて処方します。炎症の程度によりステロイドの分量を加減します。

 先日高山宏世先生の『傷寒論を読もう』を読んでいたところ、麻黄湯の解説の中で、「麻黄湯内の諸薬の分量比は、麻黄三に対して桂枝は二、甘草は一が最適とされています。この比率をはずれると麻黄湯特有の発汗解表の作用が十分に発揮されません。『傷寒論』の処方の構成やその分量比は、古人の幾世代にもわたる長い経験により寸分の無駄もないまでに完成されていますから、その内容や分量は後人の浅知恵で軽々しく変更することは不可能です。」と記載されていました。

 ~古人の幾世代にもわたる長い経験により寸分の無駄もないまでに完成~という表現はとても重みがあります。漢方薬は何種類かの生薬で構成されています。微妙な構成比率が大切で、少し変わると効かなくなることもあります。漢方薬の2剤併用をよくしていますが、2剤で生薬の構成比率が変わるので、あらためて慎重に処方する必要があると思いました。

 外用剤でも漢方薬でも処方する際には微妙な匙加減が重要です。

2017.5.30記載

« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

最近のトラックバック

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ