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2017年2月28日 (火)

皮膚病雑記帳NO.198

●漢方医学的発想による治療が奏効した皮膚疾患

     漢方医学的発想による治療が奏効した皮膚疾患の症例を紹介したいと思います。

     まずは眼の周りの紅斑に梔子柏皮湯(ししはくひとう)。前回のプログにも記載しました。梔子柏皮湯は眼周囲の皮膚炎に良く効きます。それは恐らく山梔子という生薬が肝の働きを良くし、肝と眼は経絡的につながっているので、肝が良くなれば眼周囲の皮膚炎も良くなると思われます。

     次に口の周りのにきびに六君子湯です。にきびは顔全体に出る以外に額や頬、口の周りなどに限って出ることがあります。口の周りの場合は脾胃(胃腸)が弱っていることが多く、六君子湯がよく効きます。口は胃腸と解剖学的につながっているので、胃腸の働きをよくすればにきびが改善することは理解しやすいと思います。

    最後は首の紅斑がなかなか改善しないアトピー性皮膚炎に辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)。東京女子医科大学東洋医学研究所の近藤享子先生は、「辛夷清肺湯は鼻閉を主とする慢性副鼻腔炎や鼻炎に用いられる。鼻は気道の一部として肺との関連が深く、鼻や肺の体内を覆う頸部の皮膚に応用し、鼻閉を起こすような浮腫と炎症を紅斑と考えて処方したところ、頸部に浮腫性紅斑の見られるアトピー性皮膚炎に有効であった。」として報告しています。この報告を聴いて、患者さんに投与したところかなりよく効きました。

    眼と肝、口と脾、首と肺。西洋医学では説明できない東洋医学の世界がそこにあります。

2017,2,28記載

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