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2016年10月31日 (月)

皮膚病雑記帳 No.194

関西は熱い

 

 日本東洋医学会関西支部から例会の案内が来たので、今月23日、神戸まで聴きに行ってきました。

 テーマは『東洋医学切磋琢磨』でした。気合いの入ったなかなか良いネーミングだと思います。内容が盛りだくさんで、特別講演は『大災害時の漢方治療』、会長講演は『未来志向の漢方』、教育講演は『経穴経路分析および時系列分析に基づく東アジア医学』など、聴きごたえのある内容でした。

 『大災害時の漢方治療』では東北大学の高山 真先生が東日本大震災の経験から、震災時の漢方の導入時期や活用方法、留意点などを講演された。漢方が役に立つのは、震災後少し時間が絶った後の亜急性期から慢性期で、特に慢性期のストレスから生じるめまい、不眠などに加味帰脾湯や抑肝散が有効とのことでした。大災害時でも役に立つ漢方、新しい発見でした。

 『未来志向の漢方』では大会会長の西本 隆先生が兵庫県で育った漢方を紹介されました。特に兵庫県立東洋医学研究所の初代顧問で関西の漢方を牽引してきた中島隋象(ずいしょう)先生の紹介をされました。中島隋象先生は関西において唯一「一貫堂医学」を実践し、「東西医学を結合させて新しい世界の医学を」という壮大な提言をされており、「世界医学をつくりあげるためにはまず、『東洋医学』を建設しなければならない」と述べられています。そして中島先生は多くの弟子を育て「多様性を認める関西漢方」として引き継がれているとのことでした。

 『経穴経路分析および時系列分析に基づく東アジア医学』では愛媛県立中央病院の山岡傳一郎先生が講演されました。テーマは難しいですが、鍼灸の話が主体でした。ドイツやイギリスでの鍼灸の指導の話もあり、世界に目を向けている山岡先生の視野の広さに感心しました。

 いろいろ興味深い講演がありましたが、会場が別れていてさらに聴けないのが残念でした。切磋琢磨、熱い一日を過ごしました。

 

2016.10.31記載

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