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2016年3月31日 (木)

皮膚病雑記帳 No,187

●攻めることと守ること 

 今年のNHK大河ドラマの『真田丸』を楽しんで見ています。武田勝頼の家臣であった真田幸村の父、昌幸が、勝頼の死後自立の道を選び、策を弄し、調略をもって徳川家康や上杉景勝と対等に渡り合っています。時には攻め、時には守るのが戦ですが、できるだけ戦力を使わず,策を練って被害を最小にしようとしています。三谷幸喜の脚本なので、笑いのツボがふんだんにあり、これでも大河ドラマかと思うほどですが、高視聴率を得るには仕方ないのでしょう。幸村の兄、信之のくそ真面目で、間抜けなところや、信行の妻のイカレタた感じなかなかいいです。信長の死後、秀吉が主役の時代ですが、ほとんど秀吉が登場しないのもまた歴史ドラマの視点として面白く思います。今後の展開が楽しみです。

 ところで漢方薬には攻める薬と守る薬があり、両者を上手く使うことが大切です。花輪壽彦先生のテキスト『漢方診療のレッスン』によると、攻める薬は体内の病理的産物を発汗・瀉下・利尿などですみやかに取り除くことにウエイトのおかれた処方です。現在ある症状を改善するのに用います。その代表的処方は葛根湯、麻黄湯、黄連解毒湯などです。守る薬は抗病反応を賦活する薬です。体質改善に長期的に用います。その代表的処方は補中益気湯、十全大補湯、真武湯、小建中湯などです。

 そして攻めると守る、両方の作用を兼ね備えた攻守兼務の薬もあります。代表的な処方は大柴胡湯、小柴胡湯、柴苓湯、温清飲などです。

 西洋薬はほとんどが攻める薬で、守る、攻守兼務の発想はありません。攻める漢方、守る漢方、そして攻守兼務の漢方、それぞれを上手く使って病気を治せたらよいと思います。

 

2016.3,31記載

 

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コメント

お忙しいところ大変申し訳ありません。
この記事とは関係ないことを
質問させていただきます。
脱毛の料金なんですが、
両わきいくらくらいでしょうか。

コメントではなく、お尋ねでしたが、
両脇で1回1万円です,詳しくは医院に電話して聞いて、希望されるようでしたら予約を入れてください。

先生の影響で真田丸を見だしました。
確かに大河ドラマにしては砕けていてびっくり。
そして笑いのツボがいっぱいで面白いですね。

でも、戦国時代の攻めと守りはみていてドキドキしてしまいます。あの時代の人は度胸があるなって感じます。明日はどうなるかわからないのに前向きに生きている人がいっぱいで、情熱的に生きているなって感じました。死と隣り合わせという自覚があるから逆に生が輝くのかもしれません。現代日本は安全安心があるから、何となく生きて
いけて生がくすみやすいのかなとかんじました。
本当はみんな死と隣り合わせなんですけど。

ところで、今回のお話は主剤と補剤?ですか?
私の中では、表にある症状を緩和、改善するのが主剤で、根本の原因を解消するのが補剤と理解してましたが、これであってますか?

教えていただければうれしいです。

コメント有難うございます。
真田丸面白いですね。近頃は秀吉が登場し主役になっています。利休役の桂三枝の演技がもう一つです。落語家なので仕方ないですね。
ご質問の内容ですが、表にある症状を緩和、改善するのを標治と呼び、使う漢方薬はおおむね瀉剤です。根本の原因を解消するのを本治と呼び、使う漢方薬はおおむね補剤です。

教えて下さってありがとうございます。
やはり、違ってました。私の理解。
修正できてよかったです。

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