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2009年4月30日 (木)

皮膚病雑記帳NO.104

●スポロトリコーシス

 カビによる皮膚病の一つにスポロトリコーシスという珍しい病気があります。皮膚の表面ではなく、深い層までカビが侵入し大きなしこりを作ります。カビは土の中にいるので、土に接触する機会の多い、農業、土木業、園芸業の人、また子供などに発症します。また発症部位は傷をつくりやすい手、腕、顔などです。

 2年ほど前にスポロトリコーシスの症例に出くわしました。61歳の男性で、職業は建設土木業です。左手背、左前腕の鶏卵大から小指頭大の紅色のしこりを数個認めました。16年前に発症し、次第に大きさ、個数が増加しました。施設に入居しており、また施設を転々としていたため十分な診療を受けることができないでいました。初診時には診断がつかず、一部を採って顕微鏡検査をしたところ肉芽組織をみとめスポロトリコーシスが疑われました。さらに組織培養を行い、やっと診断が確定しました。抗真菌剤を内服してjもらい、皮疹は次第に縮小傾向にあります。

 16年間も放置されていたのは非常に稀で、施設に入居していたという特殊な事情でカビと共生することになったようです。

2009.4.30記載

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