最近のトラックバック

2009年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »

2009年1月31日 (土)

皮膚病雑記帳NO.101

●駆瘀血剤にもいろいろ

 漢方治療をしていて瘀血剤の重要性をよく感じます。皮膚疾患には瘀血(血の流れが停滞した状態)が関連したものが多く存在します。 アトピー性皮膚炎はもちろん、にきび、しもやけ、手あれなどいろいろと瘀血が関連した皮膚病があります。
 
 ところで瘀血剤には数種類あり、どれを選択するか迷うところですが、各医師によって処方のイメージがあり、また好んで使う処方があります。私の場合、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、温経湯、通導散などをよく使っています。
それぞれの特徴をあげます。

1.当帰芍薬散。やや虚証の人で、色白、もの静かなタイプの人に処方することが多い。にきびの人ではいわゆる白にきびが多い。
2.桂枝茯苓丸。瘀血剤のなかで最もよく処方しています。守備範囲の広い漢方であたりはずれが少ないと言えます。瘀血であればまずこれをといった漢方薬です。瘀血剤を一つおいておくならこれがよいでしょう。にきびの人では青っぽい色のにきびが多い。
3.桃核承気湯。やや実証の人で便秘傾向の強い人。
4.温経湯。手あれやしもやけの人で瘀血を認めた人によく処方します。唇がかわくなどの症状の人が多い。
5.通導散。桃核承気湯よりさらに強力な瘀血効果があると思われます。ただし有効範囲が狭く、合わない人も多いが、合えばかなりの効果があります。アトピー性皮膚炎にもときどき使っています。ぴったり的が合えば非常に良い漢方薬だと思います。

 ぴったり証が合えばよく効くのが漢方薬の特徴です。何十、何百と処方を重ねていくうちに自分なりのイメージができていくと思います。

2009.1.31記載



« 2008年12月 | トップページ | 2009年2月 »