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2008年11月29日 (土)

皮膚病雑記帳NO.99

●新しいにきびの薬

 先月末にディフェリンゲル(一般名アダパレンゲル)という新しいにきびの外用薬が処方できるようになりました。
 これまでのにきびの治療として抗生剤の内服、外用、漢方薬の内服、ケミカルピーリング、レーザー照射などを行ってきましたが、このディフェリンゲルという外用薬の特徴は皮膚の角化を抑制する効果があり、毛穴が詰まり難くすることによりにきびの発生を抑えるという点にあります。ケミカルピーリングの効果に似ています。また炎症を抑える効果もあります。
 海外では16年も前から使われていて、にきび治療のファーストチョイスになっていますが、日本では臨床試験で刺激感が強かったため途中で試験が中止になり、開発が遅れてしまっていました。少し薬物の構造を変えることで刺激感が少なくなりやっと日本でも使えるようになりました。
 先月末から数十人の患者さんに処方していますが、従来の抗生剤より効果の良し悪しがはっきりしているようです。効く人には非常にシャープに、効かない人はまったく効かないという感じです。また刺激感や発赤がある患者さんもいました。ただ少し刺激があっても我慢して4週間くらい連続して使用すると効果が出てくるようです。この点は10年ほど前に出たアトピー性皮膚炎に処方する免疫抑制剤のプロトピックに似ています。
 いずれにせよ効果がはっきりしてきて、どういう使い方がもっと良いかなどがわかるにはもう少し時間がかかりそうです。

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